
さいたま市で空き家の木を伐採するなら?10区ごとの放置リスク・事例・費用相場
- 島田 英俊
- 8月17日
- 読了時間: 6分
さいたま市では、少子高齢化や相続により空き家が増加し、大きな社会問題となっています。
特に庭木を放置したままにすると、倒木や越境枝によるトラブル、害虫の発生、景観の悪化など、多くのリスクを抱えることになります。
本記事ではさいたま市で空き家を所有している方に向けて、
空き家における木の伐採が必要な理由
実際の伐採作業の流れと費用相場
さいたま市の空き家対策制度
10区(大宮区・西区・北区・中央区・見沼区・岩槻区・浦和区・桜区・南区・緑区)ごとの 伐採事例と注意点
を徹底解説します。
---

空き家の庭木を放置する4つのリスク
1. 倒木・落枝の危険性
老木や伸びすぎた木は、台風や強風で折れやすくなります。
特にさいたま市は台風の通過が多いため、倒木による人身事故や物損事故が起きるリスクは無視できません。
2. 越境枝による近隣トラブル
枝や根が隣家に侵入すると、落ち葉や日照被害の原因になり、民事トラブルや損害賠償につながることもあります。
3. 害虫・害獣の発生
雑草や木が茂ると、蜂や蚊、ゴキブリなどの害虫や、ネズミ・野良猫などの害獣が住みつく可能性があります。
4. 景観・資産価値の低下
庭が荒れた空き家は、地域全体の景観を損ない、資産価値を下げる要因となります。
---
木の伐採・剪定の流れと費用相場
作業の流れ
1. 現地調査・見積り:樹木の高さ・本数・周辺環境を確認。
2. 伐採・剪定作業:高木はチェーンソーや高所作業車を使用。
3. 枝葉・幹の処分:産業廃棄物として処理。
4. 清掃・整地:作業後は庭をきれいに整える。
費用相場(さいたま市の平均)
低木(3m未満):3,000〜8,000円/本
中木(3〜5m):10,000〜20,000円/本
高木(5〜7m):20,000〜50,000円/本
超高木(7m以上):50,000円〜/本
伐根(根の撤去):5,000〜30,000円/本
👉 処分費・出張費は別途かかるケースも多いため、必ず見積りを確認しましょう。

さいたま市10区ごとの伐採事例・特徴・費用相場
【大宮区】商業地と住宅密集地での越境枝対策
大宮区は商業施設と住宅が混在し、庭木の越境が近隣トラブルの原因になりやすい地域です。
事例:
ある空き家では、庭のケヤキが成長して隣家の屋根まで枝が伸び、落ち葉で雨樋が詰まる被害が発生。伐採業者に依頼し、高木2本を伐採・処分しました。
費用相場:
高木伐採(6m級):40,000〜60,000円/本
処分費込み総額:10万円前後
👉 大宮区では「越境枝防止」「景観配慮」が重要です。
---
【西区】自然豊かな地域での高木伐採
西区は敷地の広い住宅が多く、大木や雑草が繁茂しやすい地域です。
事例:
空き家の裏庭に直径50cmの杉の木が3本あり、強風で倒れる危険が高まっていました。クレーンを使った伐採で、まとめて撤去。
費用相場:
大木伐採(直径50cm・高さ10m級):70,000〜100,000円/本
総額:約25万円
👉 「大木伐採」「害虫対策」「雑草管理」が課題です。
---
【北区】通学路に面した空き家での安全管理
北区は住宅街が多く、道路や通学路に面した空き家が目立ちます。
事例:
通学路沿いの空き家で枝が歩道にせり出し、子どもが接触してケガをする恐れがありました。業者が枝を剪定・処分。
費用相場:
中木剪定(5m級):10,000〜15,000円/本
作業費総額:3〜5万円
👉 「歩道や道路への張り出し防止」が特に重要です。
---
【中央区】景観重視の剪定・伐採
中央区はマンションと戸建てが混在し、庭木放置が景観を損ねる地域です。
事例:
空き家の庭に松や柿の木が放置され、見た目が悪化。業者が剪定と低木伐採を行い、庭を整備。
費用相場:
低木伐採:5,000〜10,000円/本
松の剪定:8,000〜20,000円/本
総額:約7万円
👉 「景観維持」「近隣配慮」が求められます。
---
【見沼区】広大な敷地での雑草・害虫対策
見沼区は緑地が多く、雑草や木が短期間で伸びやすい地域です。
事例:
広い庭に雑草と高さ7mのクスノキが繁茂。伐採と草刈りを同時に依頼。
費用相場:
高木伐採:50,000円前後
草刈り(100㎡):15,000円〜
総額:約8万円
👉 「広範囲管理」「定期的な伐採」が必要です。
---
【岩槻区】古い住宅と老木の伐採ニーズ
岩槻区は古い住宅が多く、老木が残されやすい地域です。
事例:
築50年の空き家に樹齢30年以上の柿の木があり、枯れ始めて倒木の危険がありました。業者が伐採と伐根を実施。
費用相場:
老木伐採:40,000〜60,000円/本
伐根:20,000円〜
総額:約10万円
👉 「老木伐採」「強風対策」が必須です。
---
【浦和区】文教地区での景観維持
浦和区は学校や文化施設が多く、街並みの美観が重視されます。
事例:
空き家の庭木が繁茂し、通学路からの景観が悪化。業者が剪定し整備。
費用相場:
剪定(3m級):5,000〜10,000円/本
作業費総額:3〜4万円
👉 「景観維持」「教育環境配慮」がポイントです。
---
【桜区】河川沿いでの湿気・雑草対策
桜区は河川沿いに住宅が多く、湿気で雑草や害虫が発生しやすいです。
事例:
荒川沿いの空き家で雑草が胸の高さまで伸び、蚊が大量発生。草刈りと庭木伐採を依頼。
費用相場:
雑草除去(100㎡):15,000円〜
伐採(中木5m):15,000円前後
総額:約6万円
👉 「湿気対策」「雑草除去」が必要です。
---
【南区】人口密集地での越境枝対策
南区は人口密度が高く、庭木放置がすぐに近隣トラブルに直結します。
事例:
空き家の庭木が隣家のベランダまで伸び、洗濯物に接触。伐採を依頼。
費用相場:
中木伐採(5m):15,000〜25,000円/本
総額:約5万円
👉 「定期的な伐採・剪定」が必須です。
---
【緑区】広い敷地での害虫・動物対策
緑区は自然が多く、広い庭を持つ住宅が多いです。
事例:
放置空き家の庭に竹が群生し、ハチの巣やアライグマが出没。竹の伐採と巣の撤去を依頼。
費用相場:
竹伐採(10本):20,000〜30,000円
害虫駆除:10,000〜20,000円
総額:約6万円
👉 「広範囲伐採」「害虫・動物対策」がポイントです。
---
さいたま市の空き家対策制度
さいたま市は「空家等対策計画」を策定し、管理不十分な空き家に対して指導・勧告を行っています。
「特定空家」に認定されると、固定資産税の優遇が外れる恐れもあるため注意が必要です。
👉 詳細はこちら:さいたま市 空家等対策

まとめ
さいたま市で空き家を所有している方は、庭木の伐採・剪定を怠ると大きなリスクを抱えることになります。
大宮区:越境枝防止
西区:大木伐採・雑草管理
北区:道路安全対策
中央区:景観維持
見沼区:広範囲伐採・除草
岩槻区:老木伐採・強風対策
浦和区:文教地区での景観配慮
桜区:湿気・雑草対策
南区:人口密集地での越境防止
緑区:広範囲伐採・害虫防止
空き家管理は「建物だけでなく庭木の管理」が非常に重要です。
倒木事故や害虫被害、近隣トラブルを未然に防ぐため、定期的な伐採・剪定を専門業者に依頼することをおすすめします。
コメント